「家事は女性のもの」は、もう終わりにしよう

家事の仕事をはじめて、20年が経ちました。
その間、本当にたくさんのご家庭に訪問、いろいろなお客様と関わっていくうちに、気になっていたことがあります。
家事って、特定の誰かがやるものじゃないと思うんですが、現実はそうなっていないご家庭が多い。
そのことについて、少し書いてみようと思います。
共働きなのに、奥様だけが疲れている
ご夫婦ともにフルタイムで働いている。
労働時間も、収入も差はあれど、そう大きく変わらない。
なのに、家に帰ってからの負担が、圧倒的に奥様側に偏っている。
食事の準備、洗濯、掃除、子供のこと。
「名もなき家事」と呼ばれる細々したことも含めると、その量は相当なものです。
20年間、そういうご家庭を多く見てきました。
家事は「自立」のスキル
もう一つ、気になっていることがあります。
子どもたちのことです。
自分の考えとして、小さいうちから、家事は覚えた方がいいと思っています。
しつけとか、教育論とか、そういう話ではなくて。
最低限、自分の身の回りのことは自分でできるようになる。
それだけの話です。
ご飯が炊ける。
洗濯ができる。
部屋が片付けられる。
男の子も、女の子も、関係ない。
生きていくための、基本のスキルだと思っています。
「家事は女性がやるもの」という空気の中で育つと、大人になってもその感覚は残ります。
それが結果的に、共働きなのに奥様だけに負担が偏る、という状況につながっているんじゃないかと感じます。
「手伝う」じゃなくて「自分のこととしてやる」
たしかに、少しずつ変わってきてはいます。
昔に比べれば、育児参加する男性も増えました。
家事をする男性も、以前より増えてきました。
ただ、「手伝う」という感覚がまだ残っている気がします。
手伝うんじゃなくて、自分のこととしてやる。
そこが変わらないと、あまり変わらないんじゃないかと思っています。
まず、一つだけ決めてみる
家事は、センスじゃないです。
やり方を知って、回数をこなせば、だいたい誰でもできるようになります。
洗剤の使い方、掃除の順番、料理の段取り。
ちゃんと学べば、ちゃんとできます。
何から始めればいいかわからない人は、一つだけ決めてみるといいと思います。
毎朝のゴミ出し、でもいい。
週末の洗濯、でもいい。
夕食を一品だけ作る、でもいい。
一つできると、次が見えてきます。
それを繰り返していくうちに、
自分でできることが少しずつ増えていきます。
家事は、全員のスキルです
家事は、女性のものじゃない。
生きていくための、全員のスキルです。
今あらためて、20年間、家事の現場を見てきて、そう思っています。
